受験のきっかけ
危険物取扱者乙種4類(以下「乙4」)を受けようと思った理由はいくつかあります。ひとつは「就職や転職で有利になる」と聞いたこと。そしてもうひとつは、身近な友人がすでに 甲種危険物取扱者 の資格を持っていたことです。
その友人は同じ大学でも化学系の学科に在籍しており、私は電気系だったので、当時は「危険物取扱者」という資格そのものを知りませんでした。しかし、彼が甲種に合格したと聞き、興味を持ったのがきっかけでした。
ちょうどその頃、私はいろいろな国家資格に挑戦している時期で、直前には 第二級ボイラー技士 の試験に合格したばかり。調べてみると、乙4とボイラー技士の出題範囲には「燃料・燃焼・物理・化学」といった共通項目が多く、「これなら比較的取りやすいのでは?」と考えて受験を決意しました。
国家資格というと、それぞれが独立しているように思われがちですが、実際には内容がどこかでつながっている場合が多いです。たとえば「クレーン・デリック運転士(制限なし)」の試験でも、力学や物理、エンジンや燃料に関する問題が出題されます。過去に学んだ知識が思わぬ形で役に立つのです。
つまり、1つの国家資格の勉強は、別の資格へのステップに直結する。そのことを実感できたのが、私にとって乙4を選んだ大きな理由でした。
勉強の仕方
教材選び
乙4は非常にメジャーな資格なので、テキストは書店で手に入る一般的なもので十分対応できます。大切なのは「基本事項をしっかり学べる」「後で確認できる辞書代わりになる」ような教材を選ぶことです。
加えて、過去問集は絶対に用意しておいたほうが良いです。特に過去8回分程度を収録しているものを繰り返し解いておけば、試験当日に「見たことがない問題ばかりで戸惑う」ということはほとんどなくなります。
最近ではネットやスマホアプリで過去問を無料公開しているサイトも多く、「危険物 乙4 過去問」などのキーワードで検索すれば、簡単に利用できます。スキマ時間に繰り返し解けるので、特に社会人受験者には便利です。
勉強時間の確保
乙4は「1日30分でもコツコツ積み重ねれば1か月程度で十分合格できる」レベルの資格です。社会人でも時間を工夫すれば十分に対応可能です。
一方で、ネット上には「3日で合格可能!」といった宣伝文句もありますが、これは正直あまり現実的ではないと思います。仮にフルタイムで勉強しても、少なくとも1週間程度はかかるはずです。そうした情報は、教材販売の宣伝目的が多いため、惑わされないようにしましょう。
試験当日の流れ
試験会場は国家試験らしい緊張感があります。受験者層は幅広く、工業高校や工業大学の学生が友達同士で受験している一方、社会人受験者は一人で静かに臨む姿が目立ちます。年齢層も18歳から60歳くらいまでと幅広く、いかに多くの人に必要とされている資格かが分かります。
試験会場には開始の15分前までに入室する必要があり、その時点から監督官の説明が始まります。解答用紙に受験番号・氏名・生年月日などを記入し、その後問題用紙が配布され、記載内容の確認を行います。定刻になると試験がスタートします。
出題形式はマークシート方式の四択問題。時間配分の工夫としては、まず「過去問で見覚えのある問題」から解くことをおすすめします。分からない問題に時間をかけすぎると、簡単に解ける問題を落としてしまうリスクがあるからです。
また、マークシート試験でありがちなミスが「解答欄の1つずれ」です。私は一度すべて問題用紙に回答をメモしてから、最後にマークシートに転記する方法を取りました。これなら見直しもスムーズにでき、ケアレスミスも防げます。
合格後の活かし方
乙4を取得すると、次のようなメリットがあります。
- 履歴書でアピールできる:特に転職活動やアルバイト採用で評価されやすい
- 仕事の幅が広がる:ガソリンスタンドや危険物関連施設では必須資格
- 上位資格や関連資格へのステップアップ:甲種危険物取扱者、ボイラー技士、電気系資格などに挑戦する際の基礎知識になる
このように乙4は単独でも役立ちますが、それ以上に「次の資格取得につながる」ことが大きな魅力です。
まとめ
危険物取扱者乙種4類は「比較的取りやすい資格」と言われますが、油断すると意外と不合格になるケースもあります。
実体験から言えるのは、過去問を繰り返し解き、暗記項目を確実に覚えることが合格へのカギということです。
社会人でも十分に挑戦できる資格であり、ひとつ合格すれば次の挑戦につながる大きな一歩になります。私にとって乙4は、資格挑戦の連鎖を実感させてくれた大切な経験でした。